FC琉球 上原慎也選手にエンカレッジの子どもたちがインタビューしました!

クラウドファンディング本文はこちらからお読みください。

こんにちは!

タイトルの通り、先日、エンカレッジに通う生徒2名がFC琉球の上原慎也選手にインタビューを行ったのでその様子をお届けします。

プロの選手にインタビューをすることも、子どもたちのかけがえのない体験になります。そんな話をFC琉球さんにしたところ、インタビューをアレンジしてくださいました!しかも、沖縄出身の上原慎也選手。西原町出身の上原選手は、自身も沖縄に育ったからこその子どもたちに熱い想いがあるそうです。

参加したエンカレッジの生徒は、中学1年生の男の子Tさんと女の子Aさん。二人ともサッカーをやっているため、サッカーのスキルや戦術に関する質問がメインのインタビューとなりました!※感染拡大防止の観点からオンラインで実施しました。

では、インタビュースタート!

+++++++++++++

T:こんにちは、中学1年のTです。ポジションは右サイドハーフをやっています。サッカー歴はだいたい2年くらいです。よろしくお願いします。

A:こんにちは、中学1年のAです、今は学校にサッカー部がないので、地域の大人にまじってやっています。今まで約3年間くらいやってました。よろしくお願いします。 

T:早速、質問していいですか?5(ファイブ)レーンの使い方を知りたいです。

5レーン:ピッチを縦に5分割した上でポジショニングに関する役割を決めていく戦術のこと

上原選手:5レーンか・・・。いきなりすごい本格的な質問だね(笑)

選手と選手の間のスペースを使うのがサッカーではとても大事。5レーンを意識しながらポジショニングすることで、味方からボールを受けやすくなるし、相手も守りにくくなる。でもただ単純に立っているだけだと相手にマークされちゃうから、ボールを受ける瞬間にパっとレーンに入るとか、そういう工夫もしながらレーンを使うことが攻撃において重要かなと思います。

 T:ありがとうございます。

上原選手:5レーンを習ってるの、今?

 T:顧問の先生がボードを使って5レーンのやり方とかを教えてくれているんですけど、あまりよくわかんなくて・・・。

上原選手:僕らプロ選手もレーンについて監督から指示を受けることはあるけど、敵も味方も常にみんな動いているから、なかなか難しいよね。

T:ありがとうございます。

A:次は、私から。オフの日に、どんなトレーニングをしていますか?

上原選手:オフの日は、だいたいは体を休めていますね。3人いるこどもたちと遊んだりしてリフレッシュしています。練習や試合で体も心も頭も全部使っているからね。ずっとトレーニングをするだけじゃなくて、リフレッシュをすることも大事だと思っています。 

A:ありがとうございます。

上原選手:Aさんは、休みの日は何をやっているの?

A:兄と弟がいるんですけど、皆でサッカーしたりもするし、別のスポーツしたりもするし。

上原選手:サッカー以外のスポーツは何が好きなの?

A:バドミントンやバレーや、いろいろ。 

上原選手:いろんなスポーツをやっているんだ。サッカーだけじゃなくて、いろんなスポーツやったほうがいいよね。

A:わかりました、ありがとうございます。

T:次の質問をしていいですか?キーパーからのビルドアップ(※ボールを後方からパスをつないで運んでいく戦術)でボールを受けたときの動きがわからないので、教えてもらいたいです。

上原選手:サイドハーフでしょ?右サイドハーフのときの話?

T:右サイドハーフのとき。

上原選手:キーパーからビルドアップするときって、みんなキーパーの方を向いていると思うから、ビルドアップしてくるってことが敵もわかって前からどんどんプレッシャーかけてくると思うの。

だからTくんがボールを受ける前に、敵がどこにいるかっていうのをしっかり把握してないといけないし、ボールを出すキーパーと受けるディフェンダーの二人だけの関係じゃなくて、他のポジションの子も動いてサポートして助けてあげないといけない。たとえば他の選手がボールを受けるフリをして、相手がひっかかったらマークが空いた別の選手にパスを出すとか。正直にプレーしないことが大事。サッカーは11人いるから、ボールを出す人と受ける人の11の関係じゃなくて、みんなが関わらないとボールは繋がらない。

あとは目線や角度も大事。サイドの選手だったら自分の横はすぐタッチラインだから、後ろも前も中も見られるような角度を作ってあげると、敵もマークしづらいと思うよ。

T:わかりました、ありがとうございます!

上原選手:僕は、戦術を考え出したのはプロ入ってから。小中高大学と、のびのびとプレーさせてもらったんだよね。大学では、練習メニューも自分たちで考えていた。

僕が子どもの頃には、沖縄にはプロチームもなかったし、テレビでも見る機会は少なかったんだよね。だから、今は恵まれていると思う。どんどん吸収して、自分のものにしてほしいなと思います。

A:自分のしたプレーに納得がいかないときに、私は同じチーム内の選手と話し合って自分のプレーのどこが悪かったのかとか、アドバイスをもらったりします。上原選手はミスをしてモチベーションが下がったときはどうしていますか?

上原選手:ミスがあったから凹む、、、落ち込む。でもすぐ次の試合もくるから引きずっていてもしょうがなくて、1試合終わったら改善点を自分で見つけてトレーニングする。チームでも試合の映像を観るミーティングがあって、監督とチームみんなで観るんだけど、そこで話し合ったらその試合の話は終わり。切り替えて、次の試合に向けて、改善をする。落ち込む暇はないというか。まあ落ち込むんだけどね(笑)

気持ちの切り替えっていうのが一番重要かなと思います。あとは、練習する。サッカーは1人ではできないので、練習に付き合ってくれる選手を見つけて一緒にトレーニングしながら、精度を高めていくよ。

T:ありがとうございます。

A:中央からサイドに展開して攻めるときに、味方にパスをするタイミングがよくわからなくて。「今!」って監督にも言われたりするんですけど、そのタイミングが自分の思っているタイミングと違う時があって。そのタイミングについて教えて欲しいです。

上原選手:受け手と出し手っていうんだけど、受け手はサイドの人ね。パス出すのが出し手。ボールを持っている選手はどうしてもボールを見るから下を向いちゃうでしょ。そのときにサイドの選手が勝手に自分のタイミングで走りだしちゃうとオフサイドになっちゃうよね。だから出し手だけじゃなくて受け手も大事で、二人で目を合わせた時がパスのタイミング。出し手がドリブルをしてボールを見てて、パッと顔を上げた瞬間に受け手が走ってくれると、「あ、走った」ってわかるじゃん。

受け手と出し手の関係がしっかりしていないとオフサイドにもなるし、パスも出せない。だから目を合わせて、走ったタイミングで出してあげるっていうのが大事。やってみてください。

A:ありがとうございます。 

T:たまに試合とかで平均身長が高いところと当たるんですよ。平均身長が高いところと戦うときはどうすればいいですか?

上原選手:自分より大きな相手とね。僕はね、186センチ。結構大きいの、身長。僕からみると、だけど小さい選手ってめっちゃやりにくい。重心低くしたらいけるよ。

身長何センチくらい? 

T:150センチです。

上原選手:中1150センチか。ちっちゃい方?

T:はい。

上原選手:平均身長大きいチームあるんだ。そういえば、僕の中学校もね、めっちゃデカかったな。

T:キーパーで180センチある人もいて。

上原選手:180あるの、すごいね(笑)

バルセロナってさ、あんまり大きい選手いないんだよ。メッシとか、イニエスタとか、シャビって選手がいたんだけど、みんな小さかったよ。だけどショートパスをどんどん繋いで攻めていくってスタイルだった。

だからね、身長と歳は関係ないと思う。世界では16歳とかでトップリーグでプレーしている選手とかもいるから。苦手なところをどうやって克服するかだね。僕はヘディングが得意だから、ヘディングの練習をすごいしたし、苦手なことを上回る得意なことをやり続ければいいと思うよ。

T:わかりました、ありがとうございます。 

A:今自分の弟が小学校のサッカーチームでゴールキーパーをしているんですけど、コーナーキックのときにいつもポジショニングがわからないとか言っています。だからいつもこうすればいいんだよとか教えているんですけど、それが試合中ってなるとあんまりできていなくて。

なので、プロの上原選手からの言葉を弟に教えてあげたいなと思って。コーナーキックの時のゴールキーパーのポジショニングについて教えて欲しいです。

上原選手:何年生なの、弟? 

A:今は小学5年生です。

上原選手:あー、5年生。キーパーやってるんだ、すごいね。身長どのくらいなの?

A:大体147くらい?多分そのくらいです。

上原選手:僕はキーパーをあんまりやったことがないんだけど、身長がどれくらいなのかによってポジショニングって違うと思うんだよね。

コーナーキックって上から飛んでくるじゃん。だから身長が大きいキーパーだったら、そのボールをキャッチしにいったり触ったりにいったりできると思うんだけど、小さい選手だとそういうのは難しい。だから基本的にはゴールの真ん中でいいと思うんだよね。

あとは、サッカーってゴールキーパー一人でゴール守らないじゃん。コーナーキックはみんなが守りに戻ってくるでしょ。小学生だったら(試合人数)8人か、その8人でゴールをどうやって守るかっていうのを考えた方がいいと思う。キーパーのポジショニングは大事だけど、その周りだね。後ろ(ファー)が苦手なキーパーもいるし、前(ニア)に来たら嫌なキーパーもいるし。その苦手なところに一人味方を置いておくとかね。

8人でゴールを守ればいいんだから、キーパーが一人で考えなくていいと思うよ。8人で話し合って、練習でどんどん高めていければいいんじゃないかなと思います。

あとね、練習でできないことは試合で出すのって難しいと思うんですよ。なので、練習をただの練習と思ってするんじゃなくて、試合をイメージして練習するのが大事。

A:ありがとうございます。弟に伝えます。

T:豊富な情報をいただいて、それを自分の試合ですぐに出せるかはわからないけど、実行できるように練習します。今日はありがとうございました。 

A:チームメイト、監督、コーチの意見しか聞く機会がなかったけど、今日新たな視野が広がったというか、自分が今まで考えてこなかった部分を詳しく知ることができたのでよかったです。ありがとうございました。

上原選手:2人ともありがとう。
サッカーに限らず、自分が何かに熱中しているっていうことは、すごい大切なことだと思う。サッカーだけじゃなくて、違う分野にもどんどん触れてほしい。

今熱中できること、自分が頑張っているって自信を持って言えることがあれば、それを続けていってほしい。

今後またこういう話す機会があれば僕も参加したいですし、子どもたちと話すことで、僕も「あ、そういう考えがあるんだ」と気付かされる部分もあります。

がんばりたいことが今は見つかっていない子たちも、色々な道があると思うので、考えたり体験してみたりしながら見つけていってほしいです。頑張れるって思うことを、しっかりやっていただければいいなと思います。

二人ともサッカーに詳しくてちょっとドキドキしましたけど(笑)

みんな、サッカー頑張ってね。いろんなこと、頑張って!

インタビューを終えて/上原選手より

サッカーに詳しくて、ドキッとしました(笑)ちゃんと伝えられるかなっていう気持ちもありましたが、質問と答えだけじゃなくて、会話という形で話せたので、楽しかったです。今の中学生が考えていることも知ることができたので。

言葉に出して説明することによって僕も頭の中で考えが整理されました。やっぱり言葉に出すって難しいですね。いい経験でした。

僕が(学生時代)沖縄にいた頃はサッカーのプロチームはなかったですし、沖縄ではプロのサッカーをテレビで見ることすらほぼなかった状況。高校生のときにプロ選手と会う機会があって。それがとても刺激になりました。こういう選手になりたいって思いました。

FC琉球には、沖縄出身の選手が何人もいます。僕らを目指す子どもたちが増えるのが、沖縄出身のサッカー選手の使命だと思っています。僕らを目指してサッカー選手になりたいって言ってもらえるのが一番嬉しいので、そういう子どもたちに対して僕ら県出身の選手がどれだけアプローチできるかっていうのを沖縄(FC琉球)に帰ってきた時から思っていました。こういう活動ができて本当嬉しいですし、子どもたちにFC琉球の名前も覚えてもらって、そこから個人の選手のファンになってもらって。それが試合会場に足を運んでくれるってことにも繋がると思うので、またこういう機会をいただければどんどん参加させてもらいたいと思います。

++++++++++++++++++++

子どもたちのかなり具体的なマニアック?な質問にも、身振り手振りをまじえて真摯に答えてくれた上原選手。誠実な受け答えがとても印象的でした。子どもたちもとても感激していました。

今年のJリーグも開幕し、J1昇格を目指してFC琉球にも上原選手にもがんばってほしいです!応援しています!

上原選手、ありがとうございました!